最近では日本でもほとんどの乗用車がドアミラーを採用しています。では今現在でも何故タクシーはフェンダーミラーを採用するのでしょうか。それは、安全性、操縦性の確保に加え、旅客自動車であるという特性に起因しています。まず、ドアミラーと比較して前方に位置していますから、目の移動や頭のひねり角度を少なく視線の移動を行えるというメリットがあります。またフェンダー側面からドア側面にかけての視界も、フェンダー側面からは視界が確保できないドアミラーに対して十分確保することができます。同時に車幅感覚も補えるというメリットがあります。もうひとつ、特に狭い道に入る際など、指標としても機能します。またドアミラーに比べて張り出しが少ないというのもひとつのメリットです。旅客自動車故の特性については、ドアミラーの場合、運転者が後部乗員と偶然目が会い、後部座席を覗き見しているように感じられることがあり、時に不快感を与えることがあるようです。また助手席側を確認する行為も、助手席乗員にとっては運転手から見られているような不快感を感じることもあるようです。そのような理由から、タクシーに留まらず、社用車、公用車、教習車などにいまだこの形式が採用されています。